-
住職挨拶
当寺は現住職で27代を数えます。開基明観が宗祖親鸞聖人の教えを受けて、安城市大岡の地に一宇を建立したのに始まり、現在の岡崎市東本郷の地に移り約360年、ご門徒の皆様、地域の方々のお力添えのもと、今日まで浄土真宗の教えを受け継いできました。平成20年に本堂修復・書院新築、令和3年に庫裡修復並びに境内整備を成し遂げることができたのは、ひとえにご門徒の皆様、地域の方々のご理解とお力添えによるものです。
昨今「仏教離れ」「僧侶不要論」「墓じまい」「仏壇じまい」などという言葉が聞かれます。また、お寺へ足を運ばれる人も時代が進むにつれて減少傾向にあります。お寺とは、葬儀や法事など亡き人をご縁として、寺―門徒(各家庭)が結びつきを持ちますが、必ずしも「不」の面だけではありません。結婚式や初参りなどさまざまなことをお寺で行うことができます。
正法寺にご縁をいただいた方々にとって、当寺が依り拠となるよう、皆様とともにお念仏のある生活に精進したいと存じます。
住職:長谷部 俊成 -
副住職挨拶
"寺=住職の所有物”という認識をされている方が多いのではないでしょうか。住職は、そもそも「阿弥陀仏を住持する職」というところから「住職」と呼ばれています。お寺の伽藍はご門徒の皆様のお取り持ちによって護持・運営がされてきた歴史があります。それをお預かりしているのがそこのお寺の住職あるいは住職一家です。ご門徒の皆様のお力添えがなければ、お寺を護持・運営することができません。しかし近年、寺―門徒という関係性が薄れつつあり、葬儀や法事の簡略化、簡素化が進み、お墓を持たない(片づける)、お仏壇を持たない(片づける)などの選択肢が増え、考え方が多様化してきています。
私たちは27代、約750年にわたって正法寺の本尊阿弥陀如来をお預かりし、お念仏の教えを受け継いできた伝統があります。葬儀、法事、月参りといった各家庭での仏事、永代経や納骨法要、報恩講といったお寺での仏事を通してご門徒との信頼関係を築き、親―子―孫とお念仏の教えが受け継がれてきたお寺へ一人でも多くの人に足を運んでいただきたいと思っています。
副住職:長谷部 悠弥